地震工学研究発表会講演論文集
Online ISSN : 1884-8435
ISSN-L : 1884-8435
平成12年鳥取県西部地震における電気通信設備被害
奥津 大藤橋 一彦木戸 精一高橋 健二
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2001 年 26 巻 p. 57-60

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抄録

平成12年鳥取県西部地震では、最大震度6強を観測するとともに沿岸部等で液状化等の地盤変状が発生した。本稿では、同地震によるNIT西日本の屋外通信設備被害を報告する。
崖崩れにより数カ所でケーブルが損傷したが3日で復旧した。電柱には、ひび割れや地盤変状による傾斜・沈下が発生したが、折損・倒壊といった大被害は無かった。マンホールについては、亀裂や剥離が見られたがケーブル損傷、漏水には至らなかった。又パイプカメラ等による管路点検を行った結果、周辺で段差や陥没が生じていた橋に添架された設備で、屈曲、折損、離脱を確認した。しかし、地震の規模や揺れを考慮すると本地震による被害は軽微だった。また、災害時の輻輳対策として導入した「災害時伝言ダイヤル」は、約20万件の利用があった。

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