地震工学研究発表会講演論文集
Online ISSN : 1884-8435
ISSN-L : 1884-8435
UBRC部材を用いた鉄道ラーメン高架橋の合理的耐震設計
家村 浩和高橋 良和岩田 秀治曽我部 直樹
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2001 年 26 巻 p. 921-924

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抄録

鉄道ラーメン高架橋は, 小さな断面中に多数の鉄筋を配置する構造となっている. これは耐震設計において, L1およびL2地震動を考慮しているものの, 大きなL2地震動により断面が決まってしまうことが多いためである. 一方アンボンド部材を活用したRC構造は, RC構造の塑性域における荷重一変位関係の二次剛性を安定して発揮できる構造として開発された. この構造を鉄道ラーメン高架橋に適用すれば, 鉄筋量を低減でき, かつL1, L2両地震動に対する設計を有効に活用した耐震設計を行うことが可能となると考えられる. 本研究では, 合理的な二段階耐震設計の実現に向けて, RC構造およびUBRC構造の正負交番載荷実験を行い, UBRC構造の有効性を明らかにする.

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© 社団法人 土木学会
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