2005 年 28 巻 p. 149
桁間衝突用ゴム製緩衝材の衝撃力低減効果を検討するため, 2本の鋼材による水平衝突実験を行った. この際, 桁間衝突は固有周期が異なる橋梁間, すなわち上部構造重量が異なる橋梁間で発生しやすいことを考慮し, 2本の鋼材質量が同じ場合と違う場合で鋼材に作用する最大衝撃力がどのような影響を受けるか, また, 重いものが軽いものに衝突する場合と軽いものが重いものに衝突する場合で, 差異が生じるかどうかを確認した. さらに, 実験パラメータとして緩衝材厚さと鋼材の衝突速度を選び, 鋼材に作用する最大衝撃力と緩衝材厚さ, 鋼材の衝突速度, および鋼材質量の間の関係について考察した.