抄録
マンションや高層ビルを建設する際に自立型タワークレーンを使用する場合がある. 一般に仮設構造物の耐震性は本構造物の耐震性ほど厳密には検討されないことが多い. 1999年に発生した台湾集集地震ではジブ・クライミング・クレーンが破損し, 高さ260mから落下, 5人が死亡している. そして, 自立型タワークレーンも仮設構造物である. しかも長尺でありトップヘビーという特徴を有する. そこで本研究ではタワークレーン模型の遠心場加振実験を実施し, 杭基礎-地盤の相互作用によるタワークレーンの地震時安定性を検討した. その結果, 地盤の劣化が一体系としての振動特性に大きく影響を与えることが分かった.