抄録
2004年新潟県中越地震では長岡市、川口町、十日町、小千谷市等の14市町村の宅地が大規模な被害を受けた。宅地所有者に被災宅地の危険度を把握・周知して二次災害を軽減するために、125人の被災宅地危険度判定士によって兵庫県南部地震以来、初めて大規模に3,759件の調査が2004年10月27日~11月30日に渡って行われた。また、大半の調査がなされた段階で被災宅地相談窓口を開催して2004年11月8日~11月30日に渡って地元住民の対応が行われた。この論文では、被災宅地危険度判定士による宅地擁壁、宅地地盤、のり面・自然斜面等の被害状況の判定結果を分析し、今回の地震被害状況とその特徴を明らかにし、今後の宅地防災対策のあり方について検証する.