抄録
地震時において電力供給ネットワークシステムが寸断したり, これらに対するバックアップシステムが適切に作動しない場合には, 社会・経済活動に多大な影響が及ぶ. 特に災害時においても機能維持が求められている病院, 消防署, 役所等の公的施設に対する電力の確保は極めて重要である. 以上を踏まえ, 本研究では公的施設の中でも医療機関を対象として取り挙げ, 2003年宮城県沖地震および宮城県北部地震で被災した医療機関に対して, これらの施設の地震時における電力供給の実態調査を行うとともに, それらの結果を踏まえて公的施設に対する電力供給形態のモデル概念を提案した.