地震工学論文集
Online ISSN : 1884-846X
ISSN-L : 1880-4624
新潟県中越地震における木沢トンネルの被害とそのメカニズム
森 伸一郎土谷 基大澤田 純男
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2005 年 28 巻 p. 182

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抄録
2004年10月23日に新潟県中越地方においてマグニチュード6.8の直下型地震が発生し, 道路トンネルである木沢トンネルは重大な被害を受けた. 著者らは地震直後に詳細な被害調査を行ない, 観察, 測量, 亀裂幅測定のほか亀裂展開図作成などを行った. その結果, トンネルコンクリートの亀裂には, (1) 円周方向の亀裂, (2) 円周斜め方向亀裂, (3) 北側坑口付近の35mに渡るトンネル軸と極めて低角度に交わる巨大亀裂の3つのパターンがあることを明らかにした. さらに, 引張亀裂の分布, 曲げ亀裂による水平方向のトンネル軸変形, トンネル断面の変形などの観点から定量的な分析を行い, その結果と周辺の活褶曲地形を併せてこれらの3つの亀裂に対して被害のメカニズムを議論した. 最終的に地すべり性の地山の挙動が主な要因である可能性が極めて高いことを示した.
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© 社団法人 土木学会
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