抄録
地震災害の軽減を目的とした大規模な強震動シミュレータを開発した. 本シミュレータではGISを活用した大規模な3次元地下構造のモデル化から断層破壊による強震動シミュレーション, 統計的Green関数法との組合せによる広帯域地震動作成, 地形分類図から求めた表層地盤増幅率データを用いた現実的な地表面地震動の算出まで一貫して行える. 特に, 長周期地震動のシミュレーションにボクセル型有限要素法を用いており, 非均質な地下構造のみならず, 地形や海の影響を考慮した数値計算を安価なクラスターPC上で効率的に実行できる点に本シミュレータの特長がある. 本論文では1923年関東地震のシミュレーションを通して本シミュレータの有用性を示す.