抄録
強震動予測を精度良く行うには, 高周波数領域の地震動特性を明らかにすることが必要である. そこで, 本研究では2005年福岡県西方沖地震の本震および余震を対象として, それらの記録の高周波数領域におけるスペクトル低減特性を検討した. その結果, 本震のfmaxは既往研究による1995年兵庫県南部地震本震の値とほぼ同じ6.5Hzとなった. しかし, 高域遮断フィルターの傾きは1995年兵庫県南部地震本震に比べやや小さいことが明らかとなった. 余震のfmaxは9~20Hzとばらつきが大きく, その地震規模依存性は明確ではないが, 本震の値よりは明らかに大きいと言える.