地震工学論文集
Online ISSN : 1884-846X
ISSN-L : 1880-4624
北陸地方のK-NET, KiK-net観測点におけるサイト特性と地形分類, 標高との対応
西川 隼人宮島 昌克
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2007 年 29 巻 p. 214-219

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抄録
本論文では北陸地方のK-NET, KiK-net観測点を対象にサイト特性を求め, 標高や地形分類などの地盤条件との対応を調べた. まず, 得られた各観測点のサイト特性と標高の相関を調べたところ, 対象とする振動数が低いほど両者の相関が高い傾向が見られた. 観測点を地形分類ごとに分類し, サイト特性の平均値を求めたところ, 丘陵に分類された観測点では1~3Hzで増幅が大きく, また, 後背湿地と三角州・海岸低地の平均的サイト特性では4Hzよりも低振動数で増幅度が大きかった. 最後に地形分類ごとのサイト特性の変動係数を求めたところ, 山地や丘陵, 後背湿地では全体的に変動係数が小さい傾向にあり, 砂礫質台地や谷底低地では振動数によっては変動係数が大きかった.
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© 社団法人 土木学会
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