抄録
1906 San Francisco地震では, San Andreas断層沿いに建設されていた, 複数の既設ダムが断層変位によって地震被害を受けた. 1999年台湾集集地震では, 石岡ダムが大規模な断層変位によって決壊し, 断層変位による地震被害の重要性が改めて認識された. 本研究では, 断層変位に対する長大構造物の耐震性能照査法の確立を目的に, 接触面要素を活用した三次元解析モデルの境界条件や地震作用の入力方法を工夫することによって, 断層変位に対する構造物の非連続的挙動を模擬するための三次元動的解析法を考案した. 提案法の適用可能性を検討するためにコンクリートダムを想定した事例解析を行い, 提案法によって断層変位に対するダムの非連続的な挙動を模擬することが可能であるとの結果が得られた.