環境システム研究論文集
Online ISSN : 1884-8125
Print ISSN : 1345-9597
ISSN-L : 1345-9597
沖縄本島泡瀬の塩田の郷土史にみる地域住民の砂州と干潟への環境認識の変遷
清野 聡子
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 34 巻 p. 37-46

詳細
抄録

沖縄本島の泡瀬干潟には, 人工島建設の開発計画があり, 地域振興と生態系保全の両立が焦眉となっている. 地域史のシンボル「塩田」に着目し, 郷土史, ヒアリング, 写真記録をもとに地域住民の自然観と地域開発の要望の根源を解析した. 住民は, 入浜式塩田での製塩経験から, 塩の品質管理のため水質や塩田基盤の底質環境に対する関心が歴史的に高かった. 地域開発では, その地の自然特性と住民の自然認識の関係性や歴史性により注目すべきである.

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top