環境システム研究論文集
Online ISSN : 1884-8125
Print ISSN : 1345-9597
ISSN-L : 1345-9597
軽量高保水性外装資材を用いた建物遮熱性の実証的研究
山田 宏之田中 明則奥田 芳雄
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 34 巻 p. 479-485

詳細
抄録
建築物屋上や壁面に設置することができる軽量な保水板を用いて, 実物のコンテナハウス内の熱環境改善効果の実測と, それに伴う冷房負荷の低減効果の検証を行った. その結果, 建物屋根面の温度を24.3~27.6℃, 天井面温度を6.2~10.4℃, 室内の平均輻射温度を1.7~6.1℃低減することが分かった. まだ, 屋根面のみを被覆した場合で29.3%, 屋根面と壁面のうち2面を被覆した場合で46.2%の空調電力量の削減効果が得られ, 空調排熱の削減にも有効であることが判明した.
著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top