環境システム研究論文集
Online ISSN : 1884-8125
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滞在時間を考慮したレクリエーションサイトの便益評価
顕示選好法による環境評価理論
林山 泰久野原 克仁
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2008 年 36 巻 p. 327-332

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抄録

レクリエーションサイトまでの移動時間と距離は, 言うまでもなく強い相関関係がある. しかし, これらは個人の所得制約および時間制約の下, 効用最大化問題に直接影響を与えるため, 各々個別に取り扱われてきた. また, サイトまでの距離は, 実際に費やされる旅行費用に計上されるものの, サイトまでの時間費用は機会費用であり, その金銭的価値は直接市場で観察することはできない. さらに, サイトでの滞在時間もまた, 機会費用として扱われる. そこで, 本研究では, 時間費用と金銭的費用を明示的に取り扱い, レクリエーション便益評価における重要性を議論する.

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© 社団法人 土木学会
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