2008 年 36 巻 p. 475-482
本研究では, 河川愛護の先進地として位置づけられている滋賀県守山市を対象に, 電話アンケートや現地ヒアリング調査によって同市内の自治会による水環境保全活動の実態と変遷を把握するとともに, 同活動の継続の要因を明らかにしようとした.その結果, 同市の自治会全体としては自治会によって活動の内容や活発さに大きな差が見られたが, 活動が長年継続されてきた自治会に関しては, 活動の目標が河川の水質の改善と歩調を合わせて段階的に発展, ステップアップしていくことで, 活動が継続できてきたものと考えられた.