環境システム研究論文集
Online ISSN : 1884-8125
Print ISSN : 1345-9597
ISSN-L : 1345-9597
工場排熱を利用したオフライン熱供給システムの導入によるCO2排出削減効果の評価
片山 賢山本 祐吾齊藤 修盛岡 通
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 36 巻 p. 97-105

詳細
抄録

本研究では, 工場から多量に発生する排熱を利用する手段としてオフライン熱供給システムに着目し, 京浜臨海部周辺地域における熱供給事業の導入効果を明らかにするモデルを構築した. まず, GISを用いて工場排熱量, 熱エネルギー需要量の分布を空間的に算出するプロセスを構築し, データベースを作成した. その上で, オフライン熱供給とオンライン熱供給の異なる特徴に着目し, 導入効果の違いを明らかにした. 京浜臨海部をケーススタディの対象として評価した結果, オフライン熱供給システムを導入することで, オンライン導入よりCO2排出量が12%削減されることが分かった.

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top