環境工学研究論文集
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クローニング法による実下水処理場活性汚泥に存在するポリヒドロキシアルカン酸合成遺伝子 (phaC) の解析
道中 敦子小貫 元治佐藤 弘泰味埜 俊
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2006 年 43 巻 p. 135-141

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抄録
3つの実下水処理場から採集した活性汚泥中のPHA合成機能遺伝子 (phaC) について、C1226f-CPrプライマーセットを用いたクローニング法により解析を行った。得られたクローンは既知のPHA合成酵素と43-100%相同性を示し、活性汚泥で一般的に観察されるAlcaligenes sp.やPesudomonas putidaなどのphaCが検出された。A処理場 (嫌気無酸素好気法) とM処理場 (嫌気好気法) 試料いずれも約8割をRhodospirillum rubrum PHA合成酵素に約50%類似するクローンのみから成るグループ (Y2) が占有していたが、N処理場 (標準法) 試料では1割程度だった。このようにクローンライブラリーを作成することによって、各処理場のphaC分布に特徴があることがわかった。
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© 社団法人 土木学会
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