環境工学研究論文集
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Two-pass TSA-FISH法によるメタン生成古細菌のmcr遺伝子の検出
川上 周司久保田 健吾井町 寛之原田 秀樹大橋 晶良
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2006 年 43 巻 p. 143-148

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抄録
ポリデオキシリボヌクレオチドプローブとtwo-pass tyramide signal amplification-fluorescence in situhybridization (two-pass TSA-FISH) 法を用いてメタン生成古細菌Methanococcus vannieliiのmethyl coenzyme Mreductase遺伝子の検出を試みた. プローブはPCR法を用いて合成し, PCR反応液中のハプテン標識ヌクレオチド, Mg2+濃度を最適化する事で, プローブにより多くのハプテンを標識することが可能となった. 合成したプローブを用いてtwo-pass TSA-FISH法を適用したところ, M.vannieliiからシグナルを得ることができた. このシグナルはDNase処理, プローブの洗浄条件を強めることで消失したため, 標的遺伝子に交雑したプローブ由来であることが示唆された. しかし, プローブとの相同性が60%以下のMethanoulles bourgensis, Escherichia coliに対し本手法を適用したところ, 一部菌体からシグナルが得られた.
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© 社団法人 土木学会
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