本研究ではLNAPLプールから地下水へ溶解した汚染プルームの探査を目的とした観測井配置について検討する. ラテンハイパーキューブ法により物質移動特性と汚染源性状の不確実性を考慮し, 移流分散解析により汚染プルームに関するリアライゼーションを得ることで, 設置本数に制約を設けた上で探査確率が最大となる観測井配置を遺伝的アルゴリズムにより構成する. また, 評価関数に時間0次モーメントを導入することで横分散による汚染探査の重みを低減し, 井戸密度を制約条件に組み込む. その結果, 観測井配置へ及ぼす第2種および第3種境界条件の差異は小さく, 物質移動特性よりも汚染源性状に関する確率分布の影響度が高いことが示され, 探査限界値の重要性が示唆された.