環境工学研究論文集
Online ISSN : 1884-829X
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流況-生息環境評価モデルに基づく最適河道断面の選択手法の提案
永矢 貴之白石 芳樹笙瀬 明日香鬼束 幸樹東野 誠高見 徹東 均秋山 壽一郎
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2008 年 45 巻 p. 39-50

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抄録
本研究では, 五ヶ瀬川水系大瀬川を対象とし, 仮想的な掘削断面をいくつか想定し, 平面二次元流況解析モデルを用いて平水時における流況解析を行った. 河村の提案したアユ, オイカワ, カワムツおよびウグイに関する水深, 流速および底質の選好曲線を利用し, これらの魚種の生息適正値を各仮想断面について予測した. 続いて, Simpsonの多様度指数を用いて各仮想断面における多様度指数を比較した. また, 同様の解析モデルを用いて洪水時における流況解析を行い, 計画高水時における治水効果を評価した. 最後に, 魚類の利用可能生息場面積, 魚類の種多様性, 治水効果および河道の安定性を総合的に考慮した最適な河道断面の選択手法を提案した.
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© 社団法人 土木学会
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