日本古生物学會報告・紀事
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11. 棘口蘚蟲Microporina articulata (FABRICIUS) に就て
坂倉 勝彦
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1936 年 1936 巻 3 号 p. 30-38_1

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抄録

Microporina articulataCellaria borealis (BUSK)として屡々報告された棘口癬蟲で,FABRICIUSによりGroenlandから最初に記載されたものである。F.BORG[2]によるとarctic,borealに分布する種とされてゐるが太平洋では更に南方まで擴がつてゐて東側ではQueen Charlotte Is.,Vancouver, Californiaに,西側では北千島に知られてゐる。更に津輕海峡からMicroporina japonica CANU & BASSLERとして記載されたものも後述する如く同物異名と考へられ分布は一層擴がる。他方化石としての産出は筆者の知る限り現在まで全然ない模様である。

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