日本古生物学會報告・紀事 新編
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本邦産Anadara granosaの変異
小高 民夫
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1953 年 1953 巻 10 号 p. 31-36_1

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抄録

本邦産化石及び現生Anadara granosaの計測の結果を報告した。推計学の教える所により, 棄却楕円面の公式を用いて.産地毎の変異きの位置と大きさとを推定Lた。パラメーターは、測定L易く, 且穀の形態を最もよく代表するものを選定した。H/L及びC/Lは, 歯列に存行なLと, 垂直なH.及び敷の最もふくらんでいる点と, 内線面との距離Cとの比である。一般的傾向として.大略, 形態上三つの変異群が区別された。これらは互いにoverlapして居り、各群の閥には直接的に何等かの関係があつたと推定される。統計の結果及び殻の非常に厚いことより-新種を区別し.Anadara obcssaなる新種の記載を行なつた。

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