日本古生物学會報告・紀事 新編
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北タイ産Boultonia其他の微化石
小西 健二
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1953 年 1953 巻 12 号 p. 103-110_1

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抄録

地質学上の資料が乏しいとされているタイ・ビルマ国境附近に関する新知識として, 故吉村一郎学士が北タイ, メイホンソン州, バンドン区パイ近傍の石灰岩より探築された岩片 (spgrgenite) 中に含まれる石灰藻1属 (Epinrastopora) と紡踵虫5属 (Bordlonia. Okcladla. Triticites, Rugosofusudina及びSchtvagerina) を記載し, その結果から同位灰岩 (バイ石灰岩と呼ぶ) を二畳紀初期の所産と推定した。Epimasloporaは生糾位学的観点から, Boulloninとしたものは形態的特微から, 共に注目を惹く。本小篇を謹んで吉村一郎氏の霊に枠げる。

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