1991 年 1991 巻 162 号 p. 761-766
ネパール, レッサーヒマヤラに分布する, Sisne Formationから流出した石灰岩の転石から, コケムシ化石の新種Pamirella nepalensis Sakagami and Sakaiを識別し記載した。恐らくこの種は前期二畳記中期(アルティンスク世)を指示すると考えられ, Sisne Formationの地質時代を考察するための1つのデータを提供するものである。また, Sisne Formationは, その岩相と合せ考え, インド半島の下部ゴンドワナ系の北方延長とみなすことができる。