抄録
複数の設計者による協調設計である「コラボレーション」には,個人の設計では得られないような優れた知恵が生まれるとの期待が持たれている.本研究では,設計者が着目した情報を「注視点」,その際の判断基準を「観点」と定義する.設計者が新しい観点を持つことをコラボレーションの効果として考え,設計者の注視点と観点との間にある特徴を探った.設計者の注視点と観点を特定するために,「説明に基づいたプロトコル解析」という手法を用いて,実際に被験者に設計をしてもらった.その結果,コラボレーションの際,設計者の注視点が適度に変化する時に新しい観点を持つことが多いという特徴を見出した.