抄録
砥石寿命における,チップポケットの状態を含む砥粒切れ刃の分布や摩耗状態等の砥石作業面性状および砥石の形状等が関係する砥石表面状態を明確にすることは,その後の目直し作業の条件を決定する上で非常に重要である.本報告では,先に構築した,全砥石作業面自動画像処理評価システムと触針式粗さ計を用いたチップポケット評価システムを用いて,砥石寿命時における砥石表面状態の評価を行った.その結果,砥石寿命時においては,目づまりが多量発生し,砥粒切れ刃の状態が劣悪であり,砥石が偏摩耗していることなどが,比較的定量的にわかった.