抄録
ガラスのエンドミル加工における工具切れ刃形状による脆性損傷への影響について述べている.実験では,工具の逃げ面ランド幅が10μm,50μm,および100μmとなるようにFIB(収束イオンビーム)加工機で調整し,送り速度を変化させた場合の亀裂が生じない限界軸方向切込みを調べた.その結果,限界軸方向切り込みは送り速度の増加と共に減少し,逃げ面摩耗幅とともに増大することを確認した.さらに各逃げ面摩耗幅における切削力を測定したところ,ランド幅とともに切削力が増加することを確認し、摩耗幅により被削材に大きな圧縮の応力場が生成され亀裂の発生が抑制されたものと結論付けた.