摩擦や流体抵抗の低減,撥水作用などの新たな表面機能を発現させるため,表面にナノ-マイクロレベルの微細な形状を創成する必要がある.これらの機能の評価を行うためには,様々な形状,パターンの微細な形状の加工が必要であり,形状,パターンの制御自由度が高い加工法が要求される.また,一方で自動車に使用されている部品は,高硬度な鉄鋼材料が多く,これらの高硬度な材料への加工も必要となる.そこで本研究では,これらの微細形状加工を行うために,出力密度が大きく,応答速度の高い超磁歪素子をアクチュエータに適用したインデンタを試作し,単結晶ダイヤモンド工具を用いて,その基礎特性の評価を行った.その結果,HRC50以上の高硬度な材料に加工できることが確認できた.