工作物振動式磁気援用加工法による溝内面研磨

抄録

本研究の目的は，ワイヤーカット放電加工によって製作された微細金型の部分的な仕上げである．一般に金型材料は磁性材料であることが多いが，これまでの研究において，磁性材料を磁気研磨する場合，粒子ブラシが工作物表面へ吸着残留することによる研磨不良が指摘されていた．本報では，磁性材料工作物を単純に振動運動させて磁気研磨する方法を用いて，溝面を部分的に研磨する方法とその加工特性について明らかにした．