主催: 公益社団法人精密工学会
会議名: 2021年度精密工学会春季大会
開催地: オンライン開催
開催日: 2021/03/16 - 2021/03/22
p. 167-168
CAMシステムにより生成される工具経路(CLデータ)は,トレランスに基づいた近似直線セグメントとなっている.トレランスを小さくすると,曲面加工の近似直線が短くなり,近似直線間の角度変化が小さくなるため,加工精度は向上するとともに加工速度が大きくなり,加工時間も短くなる.しかしNC工作機械制御装置には加減速制御に起因するブロック処理時間があるため,CLデータ間距離を小さくし過ぎると,指令された送り速度に達せず,加工速度が遅くなり,加工時間が長くなる.そこで本研究では,ブロック処理時間および加減速制御を考慮した,高速・高精度な自由曲面加工を可能にするCLデータ作成方法を提案する.