対数型美的曲線(log-aesthetic curve)の表現力をさらに向上させる目的で,土江と吉田[3] は対数型美的曲線の導出過程を検討することにより,形状パラメータα を可変とするα-曲線を提案した.その導出法は対数型美的曲線を定義する曲率と曲線長(弧長) に関する微分方程式を拡張しており,新しい曲線式の導出法としては煩雑であり,直観的な意味が明確でない.本研究では,対数型美的曲線とその拡張であるσ-曲線,およびそれらの類似曲線であるτ -曲線の形状パラメータαを曲線長のm次の多項式として,曲線の表現能力を高める方法を提案する.