主催: 公益社団法人精密工学会
会議名: 2025年度精密工学会春季大会
開催地: 千葉工業大学
開催日: 2025/03/17 - 2025/03/19
p. 64-65
これまでの研究の多くでは,研削現象を可視光を用いて ex-situまたは in-situで観察する手法がとられてきた.しかし,これらの手法には大きな制約があり,DX製造の要件を満たすには不十分である.本論文では,高速X線イメージング技術を用いて,研削プロセスを加工中に直接観察することに成功した.このイメージング手法によって,砥粒とワークの界面における材料除去現象を捉えることが可能となり,砥粒の摩耗や目詰まり,表面性状などの研削状態をより詳細に分析できる.第一報で得られた結果より本研究では画像の分解能が大幅に向上しており,さらにX線の透過率が異なるSn-Pb(鉛)や黄銅など,さまざまなワーク材料を対象として実験を行った.