日本サイコネフロロジー学会雑誌
Online ISSN : 2758-7215
透析今昔物語 ~やっぱ好きやねん透析看護~
今西 伸子
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2023 年 1 巻 1 号 p. 15-20

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抄録

透析看護師のストレスの要因として、ワンフロアという独特の環境、機械操作、穿刺、エンドレスケア、単調な繰り返しなどがある。 40年前、私は新卒で透析室に配属された。当時は、看護師が透析液を作り、手作業が多く、回路内のエア混入、器械の故障、患者の血圧低下などの対応に追われ、患者さんと向き合う時間が少なかった。また、透析医療が次々進歩し変化していく時代であり、知識や情報が追い付かないという不安もあった。現在は、臨床工学技士の加入・器械の進化などで看護に費やせる時間が増えてきた。 しかし、透析患者の長期化、高齢化や糖尿病患者が増えたことで、多種多様の治療、看護、介護の対応が求められるようになった。また、患者からのクレームやセクハラもあり、対応に苦慮することもある。クレーム対応について考えるとともに、様々なストレスがありながら、それでも透析看護を続けている看護師たちのその理由について述べたい。

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© 2023 一般社団法人 日本サイコネフロロジー学会
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