日本サイコネフロロジー学会雑誌
Online ISSN : 2758-7215
最新号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 2023 年 1 巻 1 号 p. 1-
    発行日: 2023/01/31
    公開日: 2023/08/03
    ジャーナル オープンアクセス
  • 西村 勝治
    2023 年 1 巻 1 号 p. 8-14
    発行日: 2023/01/31
    公開日: 2023/08/31
    ジャーナル オープンアクセス
    慢性腎臓病、特に透析患者は認知症のハイリスクグループである。透析患者では認知症の有病率は一般人口の1.4 倍である。障害される認知機能の領域は注意・集中、実行機能が中心であり、アドヒアランス低下と関連している。予防が重要であり、具体的には心血管系危険因子の管理、透析中の血行動態の安定化、うつ病・睡眠障害への対応、ポリファーマシーの回避、運動が挙げられる。加えて、適切なスクリーニングと早期治療に繋げる必要がある。認知症ケアの基本はパーソンセンタードケアであり、多職種による統合的ケアが求められる。 早期から「人生会議」(advance care planning)の導入を考慮する等、長期的な視点で意思決定支援を行う。
  • 今西 伸子
    2023 年 1 巻 1 号 p. 15-20
    発行日: 2023/01/31
    公開日: 2023/09/01
    ジャーナル オープンアクセス
    透析看護師のストレスの要因として、ワンフロアという独特の環境、機械操作、穿刺、エンドレスケア、単調な繰り返しなどがある。 40年前、私は新卒で透析室に配属された。当時は、看護師が透析液を作り、手作業が多く、回路内のエア混入、器械の故障、患者の血圧低下などの対応に追われ、患者さんと向き合う時間が少なかった。また、透析医療が次々進歩し変化していく時代であり、知識や情報が追い付かないという不安もあった。現在は、臨床工学技士の加入・器械の進化などで看護に費やせる時間が増えてきた。 しかし、透析患者の長期化、高齢化や糖尿病患者が増えたことで、多種多様の治療、看護、介護の対応が求められるようになった。また、患者からのクレームやセクハラもあり、対応に苦慮することもある。クレーム対応について考えるとともに、様々なストレスがありながら、それでも透析看護を続けている看護師たちのその理由について述べたい。
  • 伊丹 儀友, 阿部 実保子
    2023 年 1 巻 1 号 p. 21-28
    発行日: 2023/01/31
    公開日: 2023/09/01
    ジャーナル オープンアクセス
    過大なストレスが長く続くと、人は身体的にも精神的にも疲弊してくる。その結果燃え尽き症候群(バーンアウト)を生じる。相手に対して生じる自分の感情の抑制や忍耐が必要とされる対人援助職である医療関係者はバーンアウトになり易く、それが高い離職率に繋がっている。その対策としてストレスに対して自ら気が付き対処するセルフケア、直属の上司などによる部下へのラインケアおよび事業場内外の保険スタッフによるメンタルヘルスケアがとても重要になってくる。 今回セルフケア、ラインケアの実際的な在り方、職場環境改善の取り組み、メンタルヘルス不調者の復帰支援 などについてまとめてみた。
feedback
Top