関東甲信越ブロック理学療法士学会
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第36回関東甲信越ブロック理学療法士学会
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P-108 地方自治体と協働した介護支援専門員に対するリハビリテーション啓蒙活動の報告
井出 大木野田 典保大澤 吉隆齋藤 健一
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p. 208

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抄録

【はじめに】

現在、理学療法士は地域包括ケアシステム構築のため市区町村や介護支援専門員との協働が求められており、地域における理学療法士を含むリハビリテーション専門職の適切な活用の啓蒙活動は、より重要味を帯びてきている。その中で当法人は平成15 年より東京都より地域リハビリテーション支援センターに指定され、平成24 年より八王子市、地域包括支援センターと協働し介護支援専門員に対する啓蒙活動を継続してきた。今回は平成28 年度の取り組みを報告する。

【取り組みの概要】

内容は八王子市および地域包括支援センター在籍の主任介護支援専門員の要望により大腿骨頸部骨折後の在宅生活者の再転倒予防であった。形式は講義及びワークショップとし模擬事例にてアセスメントすべき項目の提示と意味づけを行った。ファシリテーターは医療機関勤務の療法士および主任介護支援専門員とし参加者と同席し討議を行ない、結果の発表と講評も行った。研修会終了後には満足度に関するアンケート調査を実施した。調査項目は1)研修全体についての満足度 2)研修資料についての満足度 3)講義内容の理解度 4)研修全体の理解度とし、自由記載欄も設けた。調査用紙の保管やデータ処理は個人が特定できない形式へ変換すると共に倫理的配慮のもと実施した。

【結果とまとめ】

参加者数は89 名(回収数87 件、回収率97.8%)。アンケート結果は研修全体の満足度は100% であり、資料のわかりやすさの満足度は95%であった。講義内容は99% の理解度を得、研修全体の理解度では98%という全ての項目で良好な結果が得られた。自由記載欄ではリハビリテーション専門職と主任介護支援専門員が同席しファシリテートした点、医療機関所属の療法士と有意義な意見交換できたという回答が約1/ 3程度あった。今後さらなる分析が必要であるが、本事業継続の必要性を感じることができた。

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© 2017 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
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