損失関数(QLF:quality loss function)を適用した許容値設定はロバスト設計における重要な理念の一つである。この論文では,MTS/MTGSを用いた多次元情報システムのためのしきい値設定における損失関数の役割について論じる。しきい値は多次元情報を用いた診断を有効に行うために非常に重要である。本論文では,いくつかの異常状態に対する損失関数によるアプローチを例と共に明示する。従来の多変量解析による方法では,しきい値は誤判別により予想されるコストと確率を用いて決定されてきた。MTS/MTGSでは異常状態は独立した状態として扱われないので,こうした処理は適用されない。