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Print ISSN : 0386-8230
投稿論説
競争優位性の時間的変化の評価指標と戦略的方針管理での活用
畠中 伸敏長田 洋
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2002 年 32 巻 3 号 p. 381-395

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抄録
技術革新が激しく製品ライフサイタルが短い規模型事業においては,競争が激化するため競争業者との優位性(競争優位性)を時間が経過しても維持できる保証がなく,市場地位も大きく入れ代わる可能性が高い.そこで,本論では競争業者との競争優位性の時間的変化を評価できる次の指標を考案し,引き続き競争業者との競争優位性を維持した戦略的方針管理の適用方法について提案した.競争優位性の時間的変化に対する評価指標(1)戦略パフォーマンスの評価指標-投資の結果得られた方針の達成度を競争業者との相互関係で評価した指標(2)投資のタイミングの評価指標-SMBPの実施により得られる戦略的パフォーマンスの改善に結びつく投資の好機を評価した指標次に,戦略的方針管理を効果的に実行するための事業の進行と撤退の判断のできる「進行と撤退のX型マトリッタス」を新たなツールとして提案し,携帯電話サービス事業の事例を通して検証した.
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© 2002 一般社団法人 日本品質管理学会
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