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部品の故障が製品の寿命と独立な場合の補修部品の需要予測 -第1報:補修部品数の理論分布について-
狩野 紀昭井上 芳治鈴木 和幸
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1976 年 6 巻 1 号 p. 19-24,14

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抄録
昨今,省資源が強調され,耐久材の合理的使用が要求されている.これらの状況に対し,我々は製品の個々の構成部品ならびに組立ての信頼性を高めるとともに,一方において,たとえ故障してもすぐに修理して使うことができるという,いわゆるアベイラビリティを高める必要がある.アベイラビリティを高める一方策としてメーカーが考慮しなければならないものに,補修部品の常備があげられる.この場合,その部品を含む製品が,いずれの日にかスクラップになるという点を考慮する必要がある.そこで本論においては製品の寿命を考慮し,また部品の故障は製品の寿命と独立であるという前提のもとに,補修部品数を予測する方法について考察を行った.特に,部品の故障,製品の寿命がともにワイブル分布に従うときの補修部品数の期待値,分散を求める計算公式を示した.なお,実際問題への適用に関しては,第2報で取り扱う.
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© 1976 一般社団法人 日本品質管理学会
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