広島大学大学院工学研究科
2017 年 66 巻 10 号 p. 459-467
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固体試料への放射線照射による初期化学過程に関する理解は,低温固相のマトリックス単離(MI)法を用いた不安定化学種の分光測定により飛躍的に深まった。本稿では,低温固相MI単離ESR法について簡単に説明し,固体アルゴン中でのメタンの4 K放射線分解で生成するCH3·ラジカルやH…CH3ラジカル対などの不安定常磁性種の高分解能ESRスペクトルを示し,それら化学種が生成する反応素過程について概説する。
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