Ra+Be中性子源を利用して, 主として薄板状無機および有機材料中に含まれる水分量を測定するため, 試料周辺における減速材の配置およびその使用量の影響を調ベた。線源, 検出器, 試料および減速材はもっとも接近した配置が最適である。石綿板およびベニヤ合板を試料とし水分検出効率を比較すると石綿板がすぐれている。両者とも減速材量および試料厚さが増加すると検出効率は向上するが, 減速材には飽和量がみられ, その量は試料厚さおよび材質に依存する。計数率の標準偏差を考慮して, 各試料厚さおよび各減速材量について検出可能な水分量を求めた結果, 石綿板の場合含水率の差2.7% (0.019g/cm3) まで検出できた。