RADIOISOTOPES
Online ISSN : 1884-4111
Print ISSN : 0033-8303
ISSN-L : 0033-8303
Na214CO3として捕集した14CO2の液体シンチレーション計数―Harlanの方法の改良
山田 貞宜
著者情報
ジャーナル フリー

1967 年 16 巻 4 号 p. 149-155

詳細
抄録

Harlanによって考案された14CO2の液体シンチレーション計数法を著者の研究に応用するさい, 試料の調製法に改良の余地があることを見出した。また著者の測定したいNa214CO3-NaOH試料溶液はNa214CO3+NaOHの濃度が0.2Nから1.0N, Na214CO3が全アルカリ度中に占める割合が10%から50%となっているが, 原シンチレーター溶液の処方がこの試料に適しているか疑問であった。種々の試験を行なった結果, シンチレーター溶液はgel powderを配合したものをvialにとれば, 迅速な試料調製ができ, 精度の向上にも役立つこと, また上記の試料溶液を計数するには, シンチレーター溶液中にエタノールは400ml/l, gel powderは25g/lを配合したものが最適であることを見出した。

著者関連情報
© 社団法人 日本アイソトープ協会
次の記事
feedback
Top