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放射性医薬品の品質および試験法に関する研究 (第3報)
塩化セシウム-131Cs無菌溶液, 塩化ルビジウム-86Rb無菌溶液, ヨウ化アンチピリン-131I無菌溶液, クロルメロドリン-197Hg注射液, メリソプロール-203Hg
浦久保 五郎田中 彰長谷川 明池淵 秀治
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1971 年 20 巻 4 号 p. 180-184

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抄録

7種類の放射性医薬品の純度試験にロ紙クロマトグラフィや薄層クロマトグラフィおよび電気泳動法を使って, 最も適した展開溶媒と電気泳動条件の検討を行なった。その結果, 塩化セシウム-131Cs無菌溶液と塩化ルビジウム-86Rb無菌溶液には, アセトン/塩酸/水=4: 1: 3, メリソプロール203Hg注射液と過テクネチウム酸ナトリウム-99mTC注射液には70%メタノール, クロルメロドリン197Hg注射液はジメチルホルムアミド/水/メタノール=5: 1: 14の溶媒系を用いるロ紙クロマトグラフィで良い結果をえた。ヨウ化アンチピリン-131I無菌溶液は薄層クロマトのみが好結果を与え, エタノール/ペソゼン=2: 1の溶媒が最も良い結果を示した。ヨウ化大凝集人血清アルブミンー131I注射液はベロナール緩衝液による電気泳動法が適していることがわかった。

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