RADIOISOTOPES
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Res-O-Mat T4の使用経験とTetrasorb T4等との相関ならびに測定条件について
片山 通夫荒川 時司和多 慎滝沢 勝右
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1972 年 21 巻 6 号 p. 353-359

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抄録

血液中に存在する甲状腺ホルモンのうちのサイロキシン (T4) を簡単に測定する方法として, またRIを用いたin vitroの検査法として, Res-O-Mat T4kitがMallinckrodt社により開発された。われわれは該kitを用いて各種甲状腺疾患に用い, かつ同時に甲状腺131I摂取率法, Tetrasorb (T4) 法, Triosorb (T3) 法, Thyopac3 (T3) 法等を行ない, 各法との相関ならびに臨床価値について検討した。被検者は川崎市立病院および群馬県太田総合病院を訪れたもののうち374名である。Res-O-Mat T4法は, 甲状腺摂取率24時間値との関係ではまったく良く相関した。またTetrasorb法とは0.915の係数を乗ずることにより, Res-O-Mat T4値となる関係を認めた。また該法では室温は25℃に保つ必要があり, rotate時間は正確に60分を必要とした。

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