RADIOISOTOPES
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ループ式照射法による放射化分析
―14MeV中性子による石油系溶媒中の酸素の定量―
辻 治雄藤原 儀直岡本 正明難波 乗安日下 譲
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1972 年 21 巻 7 号 p. 404-410

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抄録

液体試料を循環しつつ中性子照射し, 同時に放射能測定を行なうループ式照射装置を組み立て, この装置を用いて, 石油溶媒中の酸素の放射化分析を行なった。測定したγ線スペクトルより, 16Nにもとづく, 6.13, 5.62, および5.11MeVピーク面積を求め, 標準中性子量における値に規格化したのち, 検量線法により定量した。検量線は実験した酸素含有量5%までは良好な直線がえられ, 比放射能は10, 500カウント/5分/1%酸素であった。また酸素含有量1.12%の試料を分析した結果, 1.08%の値がえられ, その標準偏差は0.026%であった。本法の定量限界は, 中性子束0.8×107n・cm-2・sec-1において0.2%酸素であった。

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© 社団法人 日本アイソトープ協会
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