RADIOISOTOPES
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p-キシレン抽出法と液体シンチレーション計測法の組合わせによる222Rnの定量
高島 良正百島 則幸有定 裕雅
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1978 年 27 巻 9 号 p. 504-508

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抄録

p-キシレンを用いて試料水中より抽出した222Rnの液体シンチレーションカウンターでの定量法の検討を行った。p-キシレンを使用した場合, 最適PPO量は4g/lであり, 抽出は定量的に行うことができる。積分計数法を用いて222Rn濃度の絶対測定を行う場合, 増幅ゲインを大きくすれば下限ディスクリミネータレベルゼロへの補外がしやすく, またクエンチャーが混入していても結果に影響は見られなかった。さらに, 積分計数法簡略化のため3チャネル計数法について検討を加えた。試料水中に220Rn (Tn) が含まれる場合は222Rnと同時に抽出されるので注意が必要である。

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