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大動脈内持続動注化学療法カテーテル先端位置の体内薬剤散布様式に及ぼす影響について
一戸 兵部
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1980 年 29 巻 11 号 p. 533-538

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抄録

効果的に持続動注化学療法を行うためには, 動注薬剤体内散布様式を知る必要がある。持続動注カテーテルを施行した症例にカテーテルから, 99mTc-macroaggregated albumin (99mTc-MAA) を注入し, γカメラによる全身スキャニングで薬剤体内散布様式を知ることができた。全身スキャニングで自然計数 (BG) , RI注入後全身放射能計数 (A) , 関心領域 (ROI) , 鉛板遮蔽全身放射能計数 (B) から, 関心領域の薬剤散布率を次式にて算出した。A-B/A-BG×100 (%) 。大動脈内留置カテーテル先端位置と, 体内散布率は相関性を示し, RI分布状態から, おおよそ4大動脈動注投与部位があり, 症例によって, よりよい投与部位を決め, 技術的合併症を防ぎ, 関心領域のおおよその薬剤総投与量を算出した。

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