医療用線源輸送容器, および大線源輸送容器について, ―50℃の低温環境条件における試験を行った。
これらの試験体は, すでに9m落下試験, 1m落下試験, 800℃, 30分の耐火試験を行ったものである。
結果は, いずれも容器に損傷はみられず, 試験体内に収納したダミー線源カプセルに変化はなく, また漏洩放射線量率も, 試験後において, 試験前の2倍をこえることもなく, BU型輸送物の試験後の規準値の258μC/kg (1000mR) /hよりきわめて低かった。
ゆえに, これらの試験体は―40℃, 1週間の環境条件に十分耐えることがわかった。
なお, 本報告の一部は, 日本放射線機器工業会会報No.49に発表されたものである。