1980 年 29 巻 2 号 p. 67-72
埋立地からしみだしてくる浸出液から分離したフミン酸とフルボ酸溶液に空気を通じながら60Coγ線を照射し, TOC, pH, 分子量分布, 赤外吸収スペクトルおよび生成するカルボン酸に対する照射の影響を調べた。
線量の増加とともに溶液のTOCは減少し, pHは中性からpH3付近に低下し, 高分子量のものはしだいに低分子量化しながら分解する。赤外吸収スペクトルはC-O, COO-, C=O基が初め増加し線量の増加とともに減少する。また高速液体クロマトグラフィによってギ酸, 酢酸などの有機酸の生成を確認した。