RADIOISOTOPES
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14C-Dehydrocorydalineのマウスおよびラットにおける体内動態
藤井 敏彦宮崎 亀南部 啓子景本 昭橋本 昌久
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1984 年 33 巻 8 号 p. 519-525

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抄録

Dehydrocorydalineの体内動態を知る目的で, 14C標識体を合成し, マウス, ラットに経口, 静脈内投与後, ラジオメトリ, オートラジオグラフィで検討した。
経口投与後, 血中濃度はきわめて低く, 消化管吸収が低いためと考えられた。経口投与後, 放射能はおもに消化管, 肝臓, 腎臓等の限られた組織に分布し, 静脈内投与後の分布との比較から, 本薬物は肝臓により強い初回通過効果を受けることが示唆された。肝臓では放射能は不均一に分布した。実験的胃潰瘍ラットでの体内動態は正常ラットと差が認められなかった。放射能は大部分糞に排泄され, 尿, 胆汁への排泄は少量であった。O-脱メチル化, グルクロン酸抱合化により代謝されることが示唆された。

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