ホリスティックサイエンス学術協議会会報誌
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KKスケール法を用いた更年期にさしかかり心身の変化を感じ始めている被験者へのアロマトリートメント効果の評価
山本 ゆかり
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2023 年 17 巻 1 号 p. 1-24

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抄録

更年期は卵巣の機能が低下し始めてから、やがて完全に閉止するまでの期間のことで、一般的には45~55歳くらいの時期を指し、この間に月経の永久的な閉止(閉経)が起こる。閉経前の5年間と閉経後の5年間をあわせた10年間を更年期と呼ぶ。更年期を迎え始める年齢の女性は、ホルモンバランスの乱れから特に不定愁訴を訴えやすく、検査を行い更年期障害と診断されることも多い。倦怠感、イライラ、不眠、肩こり、冷え、頭痛など他にも多数あるが、症状が一貫せず何種類もの不調を一度に訴えることが多い。本人が強く訴えても原因が分からないため明確な診断がつきにくく、環境変化やストレスなど様々な要因が絡み合って起こると考えられている。更年期女性の不定愁訴の発生には加齢に伴う卵巣機能低下のほか、精神的・性格的要因、環境、外因等が複雑に関与している。  本検討は、数年前より首や肩のこりや冷え、イライラや睡眠の浅さ、生理周期の変化などを感じ始めている被験者に対して、7日間に1回、精油を用いたボディートリートメントを8回行い、KKスケール法を用いて被験者のQOLの変化を観察した。

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